突然の20万円コースに立ちくらみ
ということで毎度おなじみ管理人のしみったれた生活シリーズです。二次会の話はまったく出ません。
今回は、写真のノーリツのガス給湯器が突然壊れてお湯が出なくなってから5日間に渡る苦悶の日々を綴ります。この記事を読んでいる早く風呂に入りたいそこのあなたは、ワタクシに感謝することになるでしょう。
ある日突然の悲劇に見舞われる
で、本日の主役は我が家のガス給湯器ノーリツのGT2428AWXという機種です。約13年間に渡りお湯を沸かしてくれました。
どんな風に壊れたかというと、ワタクシがある日風呂に入っていてシャワーを出そうとしたところ、いつもならリモコンの所に炎のマークが出てお湯が出るんだけど、マークが出ない。
エラーコードはまったく表示されず、給湯器の音を耳を澄ませて聞いていると、ンゴゴーーといつものように火をつけようとしているんだけど、いつもならブワッと着火するのが全然つかない。
何度か同じ動作を繰り返しても火がつかず、どうしよーと考えていみたいな状態になりました。 ガスの不調かと疑ってコンロの火をつけてみると、ちゃんとつく。この時点で湯沸かし器の不調と断定しました。
すみません、お湯が出ないんですけど~と電話する
寒さに震えながらさっそくガス屋に電話です。大阪なら大阪ガス、東京なら東京ガスが大半ではないでしょうか?我が家は、ガス料金が安くなると嫁が勝手に関電ガスに変えていたので関電ガスに電話です。
契約しているガス屋さんによりけりでサービスもしくは格安で点検に飛んで来てくれるハズです。で、さっそく関電ガスに「お湯が出ないんですけど~」と泣きを入れた所、家の近所の提携している修理屋に電話しろと冷たく突き放されました。まぁ安いんで仕方ありません。
教えられた通り、近所のイワタニの営業所に電話してみました。イワタニと言えばカセットコンロのガス屋さんのイメージしかありませんが、ノーリツやらリンナイとかのガス給湯器の設置や修理もやっているそうです。
ちなみに大阪ガスとかでも、修理に回っているのは下請けのなんちゃら工業とかの社員ですので大して変わらないと思います。名刺にはデカデカと大阪ガス!と書いていてなんちゃら工業とものすごくちっちゃく書いてあったりします。
修理屋から20万円コースと無慈悲な通告を受ける
寒さに震えながら電話した修理屋さんに症状を伝えると、
「あーそれは基板がいっちゃってるパターンっすね~、新品に交換することになりまっせ~」
と残念なお知らせを受けました。
型式的にも10年以上前の型なので修理部品もないですよ~とのこと。実際に修理ができるとか交換部品があるかないかは、ノーリツでしかわからないのでノーリツに電話してみてもらえまっか?ということだった。
しょうがないので、とりあえずイワタニで新品に交換したらいくらになるか見積もりファックスしてちょんまげとお願いして、電話を切ることに。後ほどやってきた22万の見積もりに腰を抜かしてしばらく動けなくなることになりました。
ノーリツに電話してさらに残念なお知らせ
20万も突然出費できるわけもなく、修理の望みを託してノーリツのサポートに電話であります。一通り症状を話して頼むから修理してくれや!と頼みましたよ。
が、耐用年数が過ぎているので修理部品がない可能性が高いことと、もちろん修理に行くけど修理できなくても出張費5千円いただきまっせ!と青臭いことを言われる。 ここで、
・5千円をドブに捨ててでも修理に望みを託す
・5千円を節約して修理をあきらめ、新品に交換する
という運命の選択をすることになります。
おまいらわざと修理部品作らないようにしてるやろ!と言いたいのをぐっとガマンして、諦めの悪いワタクシはドブコースを選ぶことにしました。
故障の状態により、カンタンな修理で済む場合もあるのでノーリツにちゃんと確認しましょう。ワタクシと同じような壊れ方をした場合は、修理屋が言うように鼻から新品に交換した方がいいと判断した方が良さそうです。
そもそも、15年以上とか使っている場合は修理できたとしても、マジですぐ壊れるらしいので、ドブさらいはしない方が良さそうです。
ノーリツのニーチャン、5分で5千円を持って帰る
んで翌日、ノコノコとやってきたノーリツの修理サポートニーチャン。慣れた手つきで自社の給湯器を分解してシャコシャコ始めます。お湯を出すのを手伝ったりしてると、ハイハイといった感じで残念なお知らせをしてくれました。
結論から言うと、経年劣化で部品が全体的にダメになっていて、修理するにも全取っ替えになるし、修理部品もないので交換ですね~とのことでした。
貴社はそのようなヤワな製品を作っているのですか?
と逆ギレしたい気持ちをまたしてもぐっと堪えて、そうでっか、と5千円渡して帰らせました。
ワタクシ思うんですけど、同じノーリツの新品と交換したら出張費は無料とかにしないと、客に悪印象しか持たれないと思うんですが、まぁ知ったこっちゃありません。
ただ、5千円をドブに捨てたワタクシは、ノーリツ以外の給湯器をつけることをほぼこの時点で心に決めていました。それが消費者心理というもんです。
2019年、見積もりの旅
お風呂に早く入りたい一心で見積もりの旅に出撃です。現状でイワタニの見積もりしか判断材料がないので、他に安く工事してもらえるところがないか探すことにしました。
といっても、ガス工事屋の知り合いなどいないので、近所のホームセンターにGOであります。で、リフォームコーナーみたいなところで、給湯器が置いてあったので店員に見積もりをお願いしてみます。 んで、やってきたコーナン(ホームセンター)で聞いてみると、その場で見積もりしてくれるワケではなく、下請けの工事屋が家に来て現地調査をしてから見積もりの流れになるそうです。
3日以内くらいに下請けの工事屋から電話がかかってくるので、訪問日を決めて家に来てもらって、それから見積もりが1週間くらいで出てOKなら工事の流れです!と悠長なことを言い出しました。
こっちは風呂に入れなくて疲弊しているというのになんということでしょう!といっても、逆立ちしても早くできないそうなので、とりあえず見積もり依頼だけして帰ることにしました。 その後、疑り深いワタクシは島忠ホームズ(ホームセンター)にも聞きに行きましたが、コーナンと流れは一緒でした。
安くできる業者を探す
家に帰ってなんとかならないもんかと、ネット検索を開始です。ググると山ほど業者がヒットします。が、どうにも信用ならないような雰囲気なので電話する気になりません。
ちなみにテレビCMをバンバン流して、相見積に入れてくれ!と訴えるような会社もあるみたいですが、CMを流す分高くなるので鼻から外しています。ここら辺は、カギ屋とか水道工事屋と同じような感じではないでしょうか。
ネットで探していくとある程度の相場感が掴めます。同じノーリツの機能とか一緒の後継機種であるGT-C2462AWXなら最安値で15万くらい(工事費など込み込み)ということがわかりました。
が、ネットショップでは給湯器本体を送ってもらって、後は提携している工事屋と打ち合わせして工事日を決めるようなので、工事がいつになるかわかりません。激安なだけにどうなるか嫌な予感しかしないのでやめることにしました。
楽天なんかを見ていると、本体とリモコンセットで85000円とかで売っていたので、結局、給湯器自体は10万円くらいで、あとは工事費が5万円くらいが相場だとわかりました。
一番安くやるなら、激安給湯器を楽天で自分で仕入れて後は工事だけしてくれる職人を探して5万渡してやってもらうのが良いと思います。が、それだと知り合いの職人とかでないと嫌がられて仕事を受けてくれる人を探すのが大変そうです。
なのでネットショップではなく、キンライサーみたいな自前で給湯器を仕入れて持ってきて工事までしてくれるのが安心という結論に達しました。が、やはりノーリツのやつで18万くらいかかってしまうみたいです。
最後の楽園、小さなガス工事屋に行きつく
いい業者はどこにいるのか?
とりあえず、兄に知り合いがいないか聞いてみます。で、知り合いの建築屋でガス工事もしている業者さんに辿りつきました。激安でイケるとのことで、とりあえず見積もりを依頼です。
知り合いがいない場合は、タウンページを開いて近所の小さそうなガス工事屋に電話です。結局、それが一番かしこいやり方みたいです。地元で何十年も看板を掲げて地道に工事をしているような工務店が理想です。
見積もりに現地調査が必要とか言い出す場合は、現地調査費が多めにかかると覚悟しましょう。基本的にノーリツでもリンナイでも今付いているのと同じような機種であれば、メーカーが変わっても問題なく取り付けできるみたいです。
マズいのは、ガス暖房や給湯以外のガス設備が付いている場合と、給湯器本体が2階の足場のない壁なんかに取り付けられている場合などで、工事費が余計にかかるので激安業者は、工事できまへん!と逃げてしまうみたいです。その状態だった時は、大阪ガスとか東京ガスとかでちゃんとやってもらわないと、どうしようもないみたいです。
ワタクシが辿りついた工事屋さんは、メールで給湯器本体の取り付け状態(外観)と型式とリモコン2か所の写真を送っただけで、見積もりしてくれました。 工事屋としては、現地調査で家に見積もりに来た方が客が断りにくくなるので、ギンギンの所は家に来たがるみたいです。決めるまで家から帰ってくれなくなるかどうかは知りません。
新しい給湯器のメーカーを決める
小さなガス屋さんからとりあえず概算の価格を電話で確認します。基本的に ノーリツ>リンナイ・パロマ>チョーフ という認識で良いみたいです。パーパスもありますが大阪では知名度がありません。
パーロマ・ノーリツ・リンナイ・(高い)、パーパス・ママス・パーパス・(???)、チョーフ・チョーフ・チョーフ・(一択)
と歌いましょう。
実際のところ、どのメーカーも同じような性能機能ですのでこだわりがなければ、どこでもいいんじゃないでしょうか?ノーリツはよくわからない機能が付いているので高いみたいです。
ワタクシの場合は、
・ノーリツに5千円持ってかれたから却下
・パロマは昔住んでたボロアパートに死亡事故起こしたのと同型の湯沸かし器がついていて、ビビらされたので却下
・リンナイは値段が高いので却下
・パーパスは知らん
・長府は老舗メーカーで値段も安いので採用!
といった感じです。 ただし、長府製作所は山口県の会社ですので、福島県の方は戊辰戦争の恨みがあるので付けない方が良いと思います。
オートにするか、フルオートにするか
続いて性能ですが、現状24号という大きさの給湯器が付いているので、特に問題なければそのまま24号は決定です。型番に24と入っています。あとは、オートにするか、フルオートにするか決めて、エコジョーズの燃焼性能のいいのにするかだけを考えればオッケーです。
フルオートにしても、自動でたし湯するのと配管洗浄する機能があるかないかの違いなので、こだわりがなければオートで十分だと思います。オートでも自動じゃないだけで同じ機能はついてますし。
あとは、リモコンにインターホン機能がいるかいらないか考えれば終わりです。インターホン機能はなくても呼び出しボタンがあれば十分なら、安いのでイケます。
で、我が家の権力者である嫁がお約束で、フルオートのインターホン機能付きでないと許せないと主張し始めてお値段が上がるコースに突入です。
どのメーカーでもフルオートで2万、インターホン機能で1万上がって、さらにエコジョーズのやつで2万上がるイメージです。
チョーフであれば2019年12月現在で、フルオートだとGFK-2450WKXが大体ノーリツのやつと同じ機能のフルオートタイプ、これにインターホン機能をつけようと思えば、通常ならCR-88Vというリモコンセットでいいのに、1万円高いCR-87Pというリモコンセットをつけなきゃいけません。
エコジョーズはもう好きなようにしてください。ノーリツのニーチャンはそんなにガス代変わらないと言ってました。チョーフだと先ほどのGFK-2450WKXにWSが入ってGFK-WS2450WKXがエコジョーズ対応機種になります。定価で40万以上しますが卸値は14万くらいではないでしょうか?
ノーリツだとGT-C2462AWXが普通のフルオート、GT-C2462PAWXになるとエコジョーズになるようです。リンナイは知りません。
次世代住宅ポイントなるものがエコジョーズだともらえるらしいので、2万円高く払ってポイントで肉を貰いたい人はエコジョーズにすれば良いのではないでしょうか?2020年の3月までらしいですよ。
ご発注
紆余曲折を経て、チョーフのフルオートタイプでインターホン機能付きのを小さなガス屋さんに発注しました。工事費など込々で16万ちょっと。給湯器本体は2日後には納品されるので3日後には工事に入れますとのこと。
発注と時を同じくして、ホームセンターに見積もりを依頼していた業者さんから電話がかかってきて3日後に現地調査にうかがいますと言ってきたのでスグに断りました。
もう一社は、現状の見積もり金額を伝えると太刀打ちできないと言って辞退されました。やはりホームセンターが間に噛んでいると高くなってしまうようでした。
工事、始まる
ということで3日後の日曜日、業者さんが休日返上で工事に来てくれました。ここからはどんな工事をするのか紹介したいと思います。 自分でやろうと思っている方は諦めましょう。資格も専用の工具もいるしムリですわ。
んで、すでにお気づきの方もおられると思いますが、写真では工事が始まっています。ぶっ壊れたノーリツの給湯器は外されてチョーフ君がやってきています。上の写真の通り、チョーフのやつがちょっと短いので新しい穴を下に開けています。
だいたい5センチくらい短かったみたいですね。前の穴はこの後、シリコンなんかでちゃんと埋められているか確認しましょう。虫やら雨が入ってきますよ。
話がお約束で長くなってきたので、サクサク工事を進めていきます。
高さを調整してチョーフ君を壁に取り付けたら、外しておいた配管をどんどん繋げていきます。
あっさりとつながりました。
目隠しの化粧箱もサクサク取り付けます。とりあえずここで一旦外の作業は終了です。
リモコンも取り替える
メーカーが変わるので配線なんかをいじらないといけないのかと思っていましたが、お風呂と台所の横ら辺にリモコンを付ける普通の給湯器の場合、どこのメーカーでも配線をいじる必要はないらしいです。
リモコンを固定していた穴の位置までピッタリ合いました。合理的な設計だと思います。
ちゃんと最初から防水仕様になっているので、取り付けるのもカンタンですね。
スキマにシリコンを充填して完了です。
キッチン横のリモコンもサクサクやる
特に説明する必要もなく工事は進みます。
ノーリツとサヨナラして。
チョーフ君を迎える準備。
キッチン側のリモコンのサイズもまったく同じですね。
はい、完成。
試運転、キター
45度のアツアツのお湯を沸かして試運転を始めます。
ちなみに外側も管をテープで養生したりガス漏れ検知用のスプレーしたりして、仕上げてあります。
リモコンについてる機能はこんな感じです。もちろんこだわった通話機能もついています。
家長として一番給湯器風呂に入って一息。
ノーリツよりお湯が柔らかいような気がします。5千円持っていかれた個人的な恨みがそうさせているような気もしなくもありませんが。
まとめ
ということで、給湯器がぶっ壊れてから5日間に渡る苦闘の様子をお届けしました。
結局のところ、毎日風呂に入っていたら15年くらいでどんなに頑丈な給湯器でもぶっ壊れるので、なんとか修理して安く済まそうと考えると疲れるだけのような気がします。ウチのは12.3年くらいで壊れました。
どんな家電でも最近は20年も持つように作られていないので、キレるところでもありません。ただし、5分で5千円持ってかれたら違うメーカーのを買ったらいいと思います。
あとはどこに頼むかだけなので、ワタクシの経験を参考に皆さまで決断していただければ良いのではないでしょうか?24号フルオートのエコジョーズで込々で20万以下くらいであれば良心的な値段だと思いますよ。
保証とかはそもそもメーカーが3年くらい付けていますので、そんなに気にしなくてもいい気がします。それよりもボッタくられたら恨みを抱えたまま風呂に入らないといけなくなるので、ちゃんとしたところに頼みましょう。
そんなこんなで給湯器は直りましたが、今度は洗濯機が壊れたのでまた戦うことにします。ではでは。