この記事は連載記事です。最初から読んでない方は<ウエディングパーク杯①へ>から読んでくだされ。面白いよ。
前回のあらすじ
ネコパワーをもらってすっかり気力の充実した管理人が生死をかけた戦いに挑む・・・
永遠のボツ宣言
Danbo Was Once Lost but He Has Now Seen The Light / Daniel E Lee
ワタクシはこの第5話にウエディングパークさんが豊かになる権利=子ネコを譲り受けて、和解するという理想的な展開を創作した上で、原稿を送った。
するとすぐに、ウエディングパークの取締役さんから電話があり、またも記事は公開してくれるなとのことだった。
なんでやねん!
そもそも、これはただのキュレーション(まとめ)ですが何か問題でも?と、あっさりご回答いただきワタクシは話し合いを断念。
最後はもうなんだか怒らせてしまったようで、ワタクシがウ○コをするために電話を一旦切ったきり、掛け直したのだが電話に出てくれることもなかった。
泣き寝入りするしかないかぁーと考えながらも、ウエディングパークさんから、最後までワタクシに配慮したような言葉が一切聞けなかったのが残念だ。
そして、このW杯は創作よりも恐ろしい展開を迎えることとなる。
フリーランス最後の楽園
ランサーズ。
そこはワタクシのようなフリーが金に困ったとき、最後の最後に行き着く楽園である。ここは在宅ワークをしている主婦やフリーランスが、企業からカンタンにお仕事を受けることができるのだ。
以前、企業ロゴのコンペに参戦して人知れず落選し、自尊心を傷つけられて以来、遠ざかっていたのだが、困窮していたワタクシは必死にお仕事を探した。
えーっと、ライティングのお仕事っと。
ネットの海の果てに見た地獄
魚拓:http://megalodon.jp/2014-0814-0142-22/www.lancers.jp/work/search/writing/writing?page=55
「毛深い人をどう思いますか?」というお仕事も気になったのだが、ここはワタクシの得意分野である結婚式関係のライティングをチョイス。
おお、ちょうど良いのがあった、「結婚式や恋愛に関する記事執筆【1記事1500円/100記事】」っと。えっとどれどれっと。
そして、ワタクシは全身の毛穴からワキ汗を噴射した
魚拓:http://megalodon.jp/2014-0811-2320-17/www.lancers.jp/work/detail/393462
お仕事内容を見たワタクシは、全身の毛穴からワキ汗を噴き出した。そこには、ワタクシの記事をキレイにパクってもらったウェディングパークマガジンを執筆する仕事があった。
もう、何からツッコんでよいやらわからないお仕事内容ではあるが、ワタクシはまず、
単価が安いんじゃ!
とツッコんだ。
見てはいけないもの
依頼内容をじっくり確認していくと、下の方に”ガイドブック”と”第3回キーワード”なる、ものすごく嫌な予感のするエクセルファイルを発見。
怖いモノ見たさでこのファイルを開いてみる。
パクリ指南書
エクセルファイルには、パクリ指南書とも言うべき恐ろしい内容が書かれていた。
記事執筆のお仕事のはずが、なぜか必ず引用を持ってこなければいけない指示。。。
そして、その引用は2割を超えてはイケナイらしい。
必然性のない引用は1割でも2割でも著作権侵害なのですが。。。てか、オリジナルな記事を書かなきゃいけないのになんで引用が必要なのですか?教えてエロい人。
そして、ワタクシは評価された
拝啓 カーチャン
今日、息子は評価されました。憧れのゼクシィやみんなのウエディングと並ぶサイトとして、ワタクシのサイトが並んでいます。
NGサイトという扱いではありますが、とても嬉しかったです。
なぜか、引用先に事細かな指示が。ワタクシが最初に楽しい記事を送ったのが1カ月以上前だったので、よっぽど恐怖を感じたのでしょう。
そして、何にコリたのかわからないが、個人サイト、ブログを引用してはイケナイルールを作ったようだ(二次会幹事道は個人サイト・ブログ)。普通に引用されれば、個人ブログの人は喜ぶと思われるが、なぜかウエディングパークさんに引用されるとトラブルに繋がるらしい。
そして、”第3回 キーワード”というエクセルファイルには”ウエディングドレス”だのキーワードが100個ほど並んでいる。なるほど、ナゾはすべて解けた。
ネットのゴミ量産工場
Garbage Collection / edenpictures
すべての中身を確認したワタクシは、どのようにワタクシの記事がパクられて、世に送り出されたのかすべてを理解した。流れはこうだ。
①ウエディングパーク様がウエディング関係のキーワードを指定。(ex.ウエディングケーキ)
②ランサーズで主婦やフリーを1記事千円(1文字1円)程度で集める。(※フリーでもプロのライターは千円程度でオリジナルの記事など書かないし、受けない)
③主婦のみなさん、キーワードに沿ったタイトルを考える。(ex.ウエディングケーキを自作するときの3つのポイント!)
④ウエディングパーク様がタイトルにOKを出す。
⑤主婦のみなさん、タイトルの内容が書かれた記事をネットで探す。
⑥引用先の記事を書き直し(リライト)、記事を作成。それだけだと、著作権侵害になるので引用先を必ず出典として入れる。 (※専門知識がないと、オリジナルの記事が書けないから引用が必要。)
⑦引用された方からクレームが来たら、キュレーションですが何か問題でも?で乗り切る。
⑧色んなサイトから記事を集めてきて記事を大量作成(現在第3回)。アクセスを集める。
と、こんなところです。
キュレーションですが何か問題でも?
今回は、ワタクシの記事しかパクるところがなかったので、キュレーションですが何か問題でも?という乗り切り方が難しくなってしまったようです。
他の記事も確認してみましたが、自社で制作しているものや、まとめとして成立しているもの、オリジナルと思われる記事もありました。
仕事を受けた人によって、いろいろな記事に仕上がったようですが、ワタクシのパクリ記事のような記事は、ネット上で忌み嫌われるリライト記事として問題があるやり方だと思います。
他にも
・ナナピさんの記事だけをまとめた記事 みんながやってる二次会招待者の決め方|Wedding Parkマガジン for花嫁 – 結婚式場口コミ「ウエディングパーク」
・結婚式二次会幹事.comさんの記事+1個だけオールアバウトからをまとめた記事 二次会幹事を任されたら?幹事がやることリスト|Wedding Parkマガジン forお呼ばれゲスト – 結婚式場口コミ「ウエディングパーク」
このような記事も引用された方がどのように思われるかは、永遠のフェア宣言の精神に則って、しっかり考えられることをオススメします。
以前から、リライト記事を大量に作っているゴミがいるという話はありましたが、個人単位でせこせこやってる程度で、会社単位でやるような話は聞いたことがありませんでした。
しかし、「21世紀を代表するウエディング企業を創る」というビジョンを掲げる素晴らしい会社もこんなことをするようになったのですね。
なんだか、悲しいね。
ネットと埃の中で
この仕事の依頼者の今までの仕事を見てみると、同じようなお仕事がわらわら出てきました。たぶん、クラウドソーシングに仕事を依頼する代行業者さんなんでしょう。
ウエディング関連のお仕事で見ると、なぜか海外のサイトのみを引用元として指定した画像まとめのお仕事や、エクセルファイルでご丁寧に二次会についてのキーワードをやたら指定した推奨された形式でのまとめ記事のお仕事、などなど、ツッコミどころ満載のお仕事がたくさん出てきました。
そして、結婚式場のクチコミを投稿するお仕事なんてのも出てきました。そういえば以前、
こんな記事が出ていましたが、なんだか嫌な想像が膨らんでしまいます。誤解を招くようなことがあってはいけないと思います。
ワタクシはキュレーション自体に否定的な考え方を持っていませんし、ランサーズでフリーランスに仕事を依頼すること自体についてはまったく問題ないと思っています。ワタクシのような人間にとってはとても助かるシステムでもあります。
ただ、そのやり方が引用された方の反感を買ったり、フリーランスに著作権侵害の片棒を担がせるようなことがあってはならないと思います。
パクリの地獄車
調べれば同じようなお仕事がこれでもかと出てきます。千円程度で、ワタクシが1カ月かけて書いた記事はパクられていったかと思うと悔しくてゲロを吐きました。
ちなみに、エクセルファイルには作成者のお名前が出てくる機能がありまして、これは引きこもり中に2ちゃんねるのみんなに教えてもらったのですが、件のファイルの作成者名をグーグル先生にお伺いするとキチンと回答を出してくれました。
個人攻撃をするつもりはありませんので、ネット上に名前を晒したりしませんが、フェイスブックにこれからはキュレーションの時代だとか書き込んでいるバカを見て、またゲロを吐きました。
ランサーズも、著作権侵害のほう助になるんじゃないですかね?しっかり調査していただきたいモノです。
子育て中の主婦の方でもカンタンにできるお仕事です
ランサーズの闇を調べている中、この9月からサイバーエージェント様が同じ様なクラウドソーシング事業に参入するというニュースが飛び込んできました。
また、とても嫌な予感がしたので、さっそくサイトをのぞいてみました。その名もママ&クラウドというサイトです。なんだか色々とスゴイ会社です。
お仕事一覧を見るとすぐに、結婚関連の記事作成のお仕事が山のように現れました(現在は募集期間が終わって消えています)。ウエディングパークマガジンのお仕事では無い様ですが、またどこかにパクられていく嫌な予感がします。
クチコミを投稿するお仕事もありましたが、それはさておき、このようなまとめ記事を作成するお仕事を受けようと思う主婦の方に知っておいてもらいたいことがあります。
検索してまとめるだけ、誰でもカンタンにできるお仕事です!なんて依頼文には書いています。確かに、まとめ記事を作ることは誰にでもカンタンにできます。
しかし、ワケもわからず、適当にまとめ記事やリライト記事を作って著作権者から刑事告訴された場合に、一番最初にお巡りさんがお伺いする所は、記事を作った主婦の皆さんの所です。
法的にはグレーなところも多いのですが、リンクを貼っているから大丈夫♪とか思っていたらエライことになります。弁護士の友人にも確認しましたが、たとえ依頼主から指示されてやったとしても、著作権侵害の罪に一番最初に問われるのは、記事を作った人です。
ネットリテラシーの高い人は、そもそもこんな仕事を受けませんが、何も知らなかったでは済まされないことを知っておく必要があります。
そして、オリジナルの記事を作った人の心をボロボロにしてしまう可能性もあるということをよく覚えておいてください。
救難信号
本当は、ウエディングパークさんに迷惑をかけることになるので、記事を勝手にアップすることは避けたかったのです。そして、避ける努力もしました。
しかし、この現実を知ってワタクシと同じようにパクられてゲロを吐くブロガーさんや、ネット上に作品を公開されているクリエイターさん達がたくさんいて、これからもどんどん増えていくかと思うと、ワタクシはこの記事をこのままアップすることにしました。
この記事を公開することで、少しでも悔しい思いをする人が減れば良いと思います。この記事から広告を外したためワタクシは1円も儲かりません。
最初から申し上げていましたが、ワタクシは前に出ます。もし、ウエディングパークさんが合法・非合法に関わらず、ワタクシやワタクシの家族に危害を加えたりするようなことがあれば、法的措置を取ります。
すでに、友人の正義感の強い無料でなんでもしてくれる弁護士さんに依頼しました。
ウエディングパークさん、この記事がワタクシからの「豊かになる権利」です。しっかり受け取っていただければと思います。
ネット民の皆さん、こんなことが行われているということをフェイスブックやツイッターで是非とも拡散してください。どうか、よろしくお願いします。