天使との豊かな日々
公園で自分の分身と出会ったワタクシはこの小さな命を見捨てることができなかった。
とりあえず、ビショビショの体で震える子ネコを抱きかかえ、ボロアパートに連れ帰った。
おびえるネコをなだめて、体をフキフキして温める。
しばらくして落ち着いてきて、おっぱいをねだるネコ。
しかし、パンやらミルクを食べさそうとしても、食べてくれない。パニックになったワタクシは動物病院へダッシュ。※パニックのため、写真も撮り忘れた。
とりあえず、点滴とノミ取りのスプレーをしてもらって少し落ち着いた子ネコ。そして、5千円の痛すぎる出費。
しかし、あなたは優しい人だと、動物病院の人が「ニャンとも清潔トイレ子ネコ用」のモニター品をくれたのだ。
うれしいやら、悲しいやら。
とりあえず、一晩、段ボールの中で過ごした彼は、人間界の洗礼を浴びることになる。
子ネコを襲う洗礼
ぷぎゃーwww
ノミだらけの体をキレイに洗ってリフレッシュ。すまんの。ワタクシもあなたが連れてきたノミで体中が痒いのだよ。
キレイになってすっきりさわやか。案外、ワタクシに似た男前である。立派なモノもついている。
順調に回復する天使
3日目。なんだか急にエサをモリモリ食べるようになる天使。ワタクシは彼をこの日、入魂された春一番先生から一字もらって、「ハル」さんと名付けた。
4日目。ご飯を食べてすっかり元気になったハルさん。ワタクシの本をウンコまみれにしてくれた。
5日目。ゲリが続いているが、大丈夫そうだ。
6日目。元気にアパートの中を探検し出したハルさん。ネコとの生活は豊かだ。
1週間目。愛娘にしまじろうと同じ扱いを受けるハルさん。必死に耐える。
10日目。娘が寝たあとでこっそり娘のおもちゃで遊ぶ。ゲリも治まってきた。
2週間目。食べ過ぎてクッションの上でぐったりする。すでに家族の一員。
ネコパワーをもらって、豊かな日々
ハルさんがウチに来てからというもの、毎日、楽しい日々である。娘もいい遊び相手ができて大喜び。
ちなみに嫁は生き物自体が嫌いなのだが、なんだかんだで、やはりネコがカワイイようである。文句も言わなくなった。
これから楽しい日々が続くと思うと豊かで仕方ない。ふと、自分自身もすっかり元気になっていることに気付いた。
ところで、ワタクシは何をしてたんだっけ?
そして、延長戦の笛が鳴った
Fans with Vuvuzelas / andryn2006
忘れてた。今はW杯の真っ最中だった。
ワタクシは文章を書くことで、家族を養ってきたのだ。ならばこのW杯の様子を、正々堂々、記事にすればいい。
ワタクシは今まで120万人以上の人に自分の書いた文章を読んでもらってきた。たくさんの感謝のメールをもらったが、非難をされたことなど一度もない。
今、ワタクシにはみんなの応援する声が聞こえている。
自分のやり方で、最後まで戦う。
ワタクシは振り返り、再び前に出た。
原稿できました♪
ウエディングパークさん、読んでください、この躍動する文章を。公開してもいいですよね?
ワタクシは、ここまでの記事の原稿をPDFファイルにして、再びウエディングパークさんに送った。