最初の3年というテーマでインターネッツ界隈がにぎやかになっているようで、ワタクシも恥ずかしながら、人生のレールを華麗に踏み外した一人として、語りたくなったので参戦してみる。もうすぐ春だし。
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レールを踏み外したらどうなるか?
ちなみに最初の始まりはこの人の記事のようだ 最初の3年で仕事人生の大半が決まる説 なんというか、要するに
”最初の3年で仕事人生は決まるよ!”
と書かれている。
この記事に対して”っんなことあるかいな!”とレールを踏み外した皆さんが反論に出る。 最初の3年だけでは仕事人生決まらない
最初の3年で仕事人生決まる人もいるのかもしれない。でも、そうじゃない人もたくさんいる。
踏み外して死にかけた人もいる。
まったく人というのはやっかいな生き物である。
少し自分語りをしてみる
Rail d’une ancienne scierie / zigazou76
ワタクシは全員の意見に激しく同意する反面、んなことあるかいな!とツッコみたくもなる踏み外し方だったみたいだ。
ワタクシも関西の痴漢をよく輩出する高学歴に分類される大学を卒業し、華麗に留学してビジネススクールを修了し、ボク英語デキマスカッコイイ?となって、華麗に誰もがうらやむ大企業に就職したタイプの人間だ。
超氷河期に難関を突破して新卒で入社して、将来の出世も約束されているようなエリート扱いであった(遠い目(-_-)。
その当時は、最初の3年で仕事人生は決まるよ!と言っているお方と同じような考え方で、まったくその通りと思ってバリバリ働いた。リクルーターとして面接に来た学生に社会人とは?みたいなことをエラそうに語ったりもしていた。
そして、やはり転機は訪れる。最初の3年間、気合いを入れてスピードを出し過ぎて思いっきり脱線事故を起こした。まぁウツになった。
ワタクシはコイツデキるなーとなりたいがあまり、アクセルを吹かし過ぎたワケですな!ええ。
踏ん張るのもアリだが踏ん張りすぎるのも良くない件
like the bunny hop...but different / showbizsuperstar
ワタクシの場合は、大企業の正社員じゃなきゃダメという日本社会の強迫観念みたいなものを強く信奉していたので、”踏ん張りの精神”で会社を辞めずしがみついた。
脱線事故の後遺症が残る中、2年ほど踏ん張り、最後はもうまともに出勤すらできなくなって、頼むから辞めてくれ!と会社から通告されてしまいレールから外れることになる。
勝手に整理された私物が入った段ボールを抱えて、誰に見送られることもない華麗な船出であった。
この時点ではもう”死んだように生きる”どころか死ぬ気力もない。”豆腐の角に頭をぶつけて楽に逝ける方法”的なものを探していた。
リアルハードモードはきつい件
- 電車に乗るとゲロを吐く
- 人混みの中にいるとぶっ倒れる
- 右の耳から汁が出る
というリアルハードモードになった状態で、仕方ないのでとりあえず引きこもり、ベリーハードモードで信長の野望をする毎日である。織田信長で天下統一をして、陶酔感に浸るのが日課であった。
ただし、自分の人生は日を追うごとに姉小路家でのベリーハードモードになっていく。
ここまでハードだと、ムリゲーですよ。
そのまま沈む可能性もある件
ここら辺から、レールを踏み外してもOK牧場の方達とさらに違うレールに向かう。
そもそもリアルハードモードでコンビニでバイトすらできない。仕方ないので家族のツテを頼って、社会復帰のため、無給で働かせてもらえる会社を見つける。
ビデオ試写室金太郎の前の薄暗い雑居ビルで、1人でピップエレキバンみたいなシールを100枚数えて箱に入れるというリハビリを始めた引きこもり3年目の春。
右耳にティッシュを詰めながらの苦行である。 金太郎からスッキリした顔のおじさんが出てくるのを眺めながらの作業が、案外楽しいと思えるようになった頃には1年が過ぎていた。
レールからそれて転職し、新しい価値を見出すことができる人がいる反面、さらに厳しいレールに乗ることもある。
ハードモードで確かにレベルが上がる件
ピップエレキバンみたいなシールがそもそも売れないため、やることがなくなった引きこもり4年目の夏。新たなリハビリとして、介護施設でのトイレ掃除のバイトを始める。
久しぶりのお給料をもらってのお仕事であるため、気負い過ぎて毎日定時に仕事に行けない状況ではあるが、トイレ掃除の完成度が異常に高いため、なんとか首にならずに済む。
ピップエレキバンを数える苦行により、集中力が研ぎ澄まされた結果でもある。
最初の3年を過ぎても、仕事をすればスキルは身に付く。焦らんでよろしい。(上から目線)
どんな仕事でも充実感が確かにある件
street performer / ben silverman
トイレ掃除から利用者さんの対応も任されるようになった引きこもり4年目の冬。
利用者さんのオムツを交換するという新たな仕事に挑戦する。
そして、仕事をするということの本当の意味を理解できる瞬間が来る。
しばらくお世話をさせてもらった利用者さんから、お礼を言われた時、仕事を心から楽しいと感じた引きこもり5年目の春。
突然イベントモードが始まることもある
介護施設での充実した日々の中、突然の授かり婚により、耳からの汁が止まった引きこもり5年目の冬。リハビリを終えて、イベントが発生する。
楽しい育児モードである。
仕事をしないで育児に専念する選択肢もある。(男でも)
仕事を自分で作り出すことができるようになる件
Business baby must-haves: laptop, cell phone, bottle.)) / _Nezemnaya_
ヒマつぶしで作ったホームページから、広告で収入を得られるようになった6年目の春。自分でゼロから仕事を作り出したことに気づく。
ただ、それだけじゃもちろん食っていけない。ハードモードは基本的に終わらない。
でもハードモードに慣れればゲームを楽しむ余裕も出てくる。
レールを踏み外した方が人生面白いか?
Rail Road Days 1999 / Marion Doss
まとめると
- 大きな会社で大きな仕事をすることはとても素晴らしいし、面白い。レールを踏み外してピップエレキバンみたいなシールを数える苦行をする必要はない。
- レールを踏み外した先に、きっちりしたレールに乗っていては味わえない経験や気づきがあることは間違いない。面白さも見つけやすい。ただし、レールを外れた代償は伴うし、レールに長く乗って得られる経験や気づきは得られない。
- 代償が大きい場合、そのまま沈没する可能性がある。まったく面白くない。ただし、浮上できれば得られるモノは大きい。ただし、何が得られるかはわからない。
- 仕事をしない(で生活保護を受ける)選択肢もあるし、やりたきゃ自分で仕事を作り出すこともできる。ただし、ハードモードで。
- ハードモードで生きると、経験値は比較的高い。レベルが上がると人生を楽しむスキルが身に付きやすい。
仕事をするということ
INTERESTING MARKET SHOTS / whologwhy
仕事をするということは、働いてお客さんに商品やサービスを提供し、お金と交換してもらうこと。本質的にはそんだけです。
会社員は、それがうまく見えないので大きな組織に所属することや、キャリアを積むこと、出世することが重要だとか、なんだか色んな意味をつけたくなってしまう。
レールをそれた人はそれたことに意義を見出してちゃんとレールに乗ってる人を卑下したり。
人と給料や地位を比較し、優越感に浸ったり、セクハラしたりパワハラしたり、もう、みんなしっちゃかめっちゃか。
みんな最初からわかっているが、レールなんてモノはない。
みんな忘れているのは、仕事はどっちにしろ面白いということ。
自分が働いて価値あるものをお客さんに提供すればお客さんは喜ぶ。
↓
喜ばれたら自分もうれしいし楽しい面白い。二次会の幹事をすればよくわかるのデス。
結論
仕事をすれば人生面白い。